白磁

 

 

 
 
古来、韓国人は「白衣民族」と呼ばれました。
現在でも人生の終焉を向かえる時は、送る人、
送られる人も、白衣に纏って大事な儀式を行います。
明らかに韓国人は白を愛する民族です。
白磁はすべての色を包容しながらも、絶対に妥協を許しません。
いかなるもの、すべてを受け入れ、大らかに包容できる、
そんな心を静かに教えてくれるのが、韓国の白磁です。
白磁は14世紀から19世紀にかけて、
いろいろな技法で製作、発達していき、
朝鮮初期にには、高句麗の影響を受けて
やさしい質感の軟質白磁が、中後期には、
中国の元・明の流れを汲み、堅固性を帯びた
硬質白磁が主流を占めるようになりました。


白磁の種類

 
 ☆純白磁
  純白磁は白磁を作る原料の胎土と純な釉薬以外に
  他の物質を全く使わないで純粋な白色の磁器を言います。
  技法には、何の紋様のない素紋、陰刻、陽刻、透彫
  などがあります。
 
 ☆象嵌白磁
  象嵌白磁は、成形を施した器の表面に紋様を陰刻し、
  その部分に赭土を埋め込んだ後、白磁釉薬をかけて
  焼いたもので、紋様が黒く現れるのが特徴です。
  この象嵌白磁は、高麗の象嵌技法を受け継いだものです。
 
 ☆青華白磁
  青華白磁は、純白の器の表面にコバルト顔料で絵付けをし、
  灰汁(あく)や純度の高い長石系の釉薬をかけて焼いたものを
  言います。
  初期青華は、輸入した回回青を使っていたが、
  18世紀頃から、韓国国内で生産された土青が使われた。
  紋様は梅鳥、蘭、松竹、梅竹、梅花、蓮判草花文、如意珠、
  詩銘などが紋様として描かれました。
 
 ☆鉄絵白磁
  鉄絵白磁は、素焼きした白磁の器面に鉄の成分を多く
  含む絵の具で絵付けした上に白釉薬をかけて焼いたものを
  言い、多くは17世紀頃にかけて作られました。
  紋様は褐色か黒褐色を帯び、朝鮮王朝初期から末期にかけて
  製作され続け、紋様が稚拙なものから抽象的なもの、
  絵画的なものと、時代によって、また窯によって、
  数多くの種類があります。
 
 ☆辰砂白磁
  純度の高い白土で成形をした器面に酸化銅などで紋様を施し、
  白磁釉薬をかけて焼いたものです。
  酸化銅は窯の中で高熱により還元されて紋様が赤く現れるのを
  特徴としています。諧謔的な絵が多く描かれました。
 
 【注】
  『陰刻』とは、白磁の素地に鋭い針や櫛状のもので、
  細かい線彫り紋様を彫りつけたもののことです。
 
  『陽刻』とは、白磁の素地に、そっと軟らかく、
  また強く立体感をつけながら、紋様を彫りつけた
  もののことです。
 
  『透彫』とは、厚めに作られた器壁を、へらや刃物でえぐりとって、
  紋様を表したものを言います。

 

 

 

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